2025年3月版 主なアップデート
アップデート実施日:2025年3月9日
3月9日に実施されるアップデート内容をご紹介します。
| システム管理 | アプリの管理を行えるユーザーをシステム管理者が制限できるように |
|---|---|
| アプリ設定 | 「レコードのアクセス権」の設定が保存できない場合に、画面上部にもエラーが表示されるように |
|
コマンドラインツール
(cli-kintone) |
リトライを行う機構を追加(添付ファイル操作) |
| プラグイン開発 | プラグインの名前などに繁体字・タイ語・ポルトガル語(ブラジル)での表示を設定可能に |
| アップデートオプションの変更内容 |
|---|
本アップデート内容は情報公開時点のものであり、今後変更される場合があります。
その他の変更点は、定期メンテナンス情報をご覧ください。
メンテナンスにおける変更点はこちら
システム管理
アプリの管理を行えるユーザーをシステム管理者が制限できるように
kintoneシステム管理の「アクセス権」の設定で、環境内のアプリの管理を行えるユーザーを制限できるようになりました。システム管理者によって許可されたユーザーのみが、環境内のアプリの設定を行えるようになります。
アプリの管理を行うことを禁止されたユーザーは、個別のアプリ設定の内容によらず、どのアプリの設定も行うことができなくなります。これまでは、個別のアプリで管理者として指定されたユーザーであれば誰でもアプリの管理を行えていたため、システム管理者が統制を効かせながらアプリを管理できるユーザーの数を段階的に増やしていく、といったことができませんでした。
アップデート後のkintoneシステム管理の「アクセス権」画面
「アクセス権」の設定で、「アプリの管理」列が追加されました。項目にチェックが入ったユーザーのみが、アプリの管理を行うことができます。デフォルトでは全ての行の「アプリの管理」の項目にチェックが入っており、すべてのユーザーがアプリの管理を行える設定になっています。
アプリ設定
「レコードのアクセス権」の設定が保存できない場合に、
画面上部にもエラーが表示されるように
画面上部にもエラーが表示されるように
アプリ設定の「レコードのアクセス権」画面で、設定にエラーがあり保存できない場合に、画面上部に
エラーメッセージが表示されるようになりました。
従来はエラー箇所付近にのみエラーメッセージが表示されていましたが、これに加えて画面上部にもエラーが表示されることで、スクロール操作をしなくてもエラーの発生に気づきやすくなります。
「レコードのアクセス権」での保存エラー時の表示
設定内容にエラーがある場合、「保存」をクリックしたタイミングで、画面上部にエラーメッセージが表示されます。
エラーのある箇所付近のエラーメッセージはこれまで通り表示されます。
コマンドラインツール
(cli-kintone)
リトライを行う機構を追加(添付ファイル操作)
(cli-kintone)
コマンドラインツール「cli-kintone」(v1)で、レコードのインポートまたはエクスポートを実行した際の添付ファイル操作において、リトライが有効と思われる場合に、リトライされるようになりました。
これにより、例えばcli-kintoneで長時間かかるレコードのインポートやエクスポートを行った際に、途中で失敗して最初から実行をやり直すような状況を減らせることを見込んでいます。
cli-kintoneについては、
ドキュメントページ
をご覧ください。
このアップデートは、cli-kintone v1.14.0 以降のバージョンで利用可能です。
cli-kintone v1.14.0 は、2025/02/19 にリリース済みです。
cli-kintoneの更新情報や最新バージョンは、
cli-kintoneのReleases
から入手できます。
プラグイン開発
プラグインの名前などに繁体字・タイ語・ポルトガル語(ブラジル)での表示を設定可能に
プラグイン開発で利用されるマニフェストファイルで、プラグインの名前・説明文・WebサイトのURLを指定するロケールのキーに繁体字・タイ語・ポルトガル語(ブラジル)が追加されました。
プラグインの開発者がこれらの言語の利用するユーザーに対してプラグインの情報を伝えやすくなります。
利用例(プラグインの名前)
設定ファイルでnameパラメーターを設定
kintoneを繁体字で表示した場合
kintoneをタイ語で表示した場合
プラグインの名前の表記がkintoneを表示する言語にあわせて切り替わります。
補足
- このアップデートに合わせてプラグインのパッケージングツール(plugin-packer)の対応言語も追加されます。
-
kintoneを繁体字で利用している場合、マニフェストファイルのロケールのzh-TWの値が設定されていないと、ロケールがenで指定された値が表示されるようになります。
※ これまでkintoneを繁体字で利用している場合はロケールのzhで指定された値を表示していました
アップデートオプションの変更内容
2025年3月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。
| 3月版 | |||
|---|---|---|---|
| 新機能の無効化 | |||
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提供終了
「ログインユーザーの情報を取得するJavaScript APIにおける、languageプロパティの値の『言語-国』形式への対応、およびkintoneが対応していない言語の場合にenを返す変更」を無効にする
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2025年3月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。 | ||
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提供終了
複数のレコードを更新するREST APIに、UPSERTモードに切り替えるオプションを追加する変更」を無効にする
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提供終了
「アプリの一般設定を取得または変更するREST
APIで扱える設定値に、『レコード一覧でのインライン編集』の設定を追加する変更」を無効にする
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変更なし
「メンテナンスモードの設定で、メンテナンス中にアプリを閲覧・更新できるユーザーを指定できる機能」を無効にする
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2025年5月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。 | ||
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変更なし
「テーブルの行を追加、削除するボタンが、テーブルの横幅にかかわらず隠れずに表示される変更」を無効にする
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変更なし
「新しい検索画面」を無効にする
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変更なし
「インストール済みのプラグインの一覧を取得するREST APIで、取得対象のプラグインIDを指定できる変更、およびプラグインの説明を取得できる変更」を無効にする
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追加
「kintoneシステム管理者がアプリ管理者を制限できる機能」を無効にする
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2025年8月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。 | ||
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追加
「レコードのアクセス権の設定保存時に、エラーの箇所だけではなく画面上部にもエラーを表示する変更」を無効にする
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新機能の無効化
(最新チャネルで提供中の機能) |
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
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| 新機能の先行利用 | |||
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なし
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| 開発中の新機能 | |||
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変更なし
「kintoneシステム管理のデザイン改善:『ヘッダーの色』画面のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
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変更なし
「プラグインの新しい開発方式の試用」を有効にする
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変更なし
「プロセス管理の設定で、作業者以外でも実行できるアクションを設定できる機能」を有効にする
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変更なし
「新しいファイル読み込み画面」を有効にする
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定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。
最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
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アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。