承認者を自動入力する設定例

記事番号:040569

承認者など、プロセス管理の作業者が自動で入力されるように設定すると、レコード登録時の手間を省き、入力ミスを避けられます。
このページでは2つの設定例を紹介します。

例1:上司を作業者に設定する

ユーザー情報のカスタマイズ項目に上司を設定して、プロセス管理の「次の作業者」にアクションを実行したユーザーの上司を自動で割り当る方法です。

完成イメージ:
スクリーンショット:レコードの追加または編集画面で「申請」アクションのボタンをクリックした画面例

次の手順で、上司を作業者に設定します。

カスタマイズ項目に「上司」を追加する

この設定には、cybozu.cn共通管理権限が必要です。

  1. kintoneの画面上部の歯車の形をした[設定]アイコンをクリックし、[cybozu.cn共通管理]をクリックします。
    スクリーンショット:[cybozu.cn共通管理]を枠線で強調

  2. cybozu.cn共通管理で、[組織/ユーザー]をクリックします。
    スクリーンショット:[cybozu.cn共通管理]の[組織/ユーザー]が枠線で強調されている

  3. [組織とユーザーの設定]画面で、[プロフィール項目の設定]をクリックします。
    スクリーンショット:[組織/ユーザー]で[プロフィール項目の設定]が枠線で強調されている

  4. [プロフィール項目の設定]画面で、[カスタマイズ項目の設定][追加]をクリックします。
    スクリーンショット:[プロフィール項目の設定]画面で[カスタマイズ項目の設定]の[追加]が枠線で強調されている

  5. [カスタマイズ項目の追加]画面で、任意の項目名を入力します。
    ここでは項目名を「上司」とすることを例に説明します。項目タイプは、[ユーザー選択]を選択します。
    スクリーンショット:[カスタマイズ項目の追加]画面が表示されている

  6. [保存]をクリックします。

  7. [組織とユーザーの設定]画面で、上司を設定したいユーザー名の左側にある、ユーザー情報を変更するアイコンをクリックします。
    スクリーンショット:[組織とユーザーの設定]画面でユーザー情報を変更するアイコンが強調されている

  8. [ユーザー情報の変更]画面で、画面下にあるカスタマイズ項目の「上司」欄に、ユーザーを指定します。
    1つのカスタマイズ項目に1人のユーザーのみ指定できます。複数人を指定したい場合は、カスタマイズ項目を複数作成して、それぞれに上司を設定してください。
    スクリーンショット:[ユーザー情報の変更]画面でカスタマイズ項目に上司を指定

  9. [ユーザー情報を変更]をクリックします。

作業者に「上司」を追加する

  1. 上司を作業者に追加するkintoneアプリを開き、[プロセス管理]画面を開きます。

  2. 作業者に上司を追加したいステータスで、[作業者]右横の[組織やグループから選択]アイコンをクリックします。 スクリーンショット:[プロセス管理]画面で[組織やグループから選択]アイコンが枠線で強調されている

  3. [ユーザーを選択]ダイアログで[その他]をクリックし、「上司」を選択します。
    複数の上司に申請したい場合は、プロセス管理の設定時にも複数人を追加してください。
    スクリーンショット:[ユーザーを選択]ダイアログで[その他]と「上司」が強調されている

  4. [追加]をクリックします。

例2:複数の承認ルートを設定する

申請者の所属部署や申請内容によって、承認者の組み合わせが複数ある場合は、承認ルートを別アプリに登録します。
登録した承認ルートを[ルックアップ]で取得することで、所属部署や申請内容に応じた作業者が設定され、プロセス管理を進めることができます。

完成イメージ:
スクリーンショット:プロセス管理が設定されたレコードの表示例

次の手順で、複数の承認ルートを設定します。

承認ルートアプリを作成する

  1. 承認ルートを登録するアプリを作成します。
    アプリのフォームには、次のフィールドを配置します。

    • 承認ルート名:[文字列(1行)]フィールド
    • 所属部署:[組織選択]フィールド
    • 承認者:[ユーザー選択]フィールド
    • 関連部署:[組織選択]フィールド
    • 決裁者:[ユーザー選択]フィールド
  2. 承認ルートアプリに、レコードを追加します。
    スクリーンショット:承認ルートアプリのレコード一覧画面

承認ルートを取得する

  1. 上司を作業者に追加するkintoneアプリを開きます。

  2. フォームに次のフィールドを配置します。

    • 承認ルート名:[ルックアップ]フィールド
    • 承認者:[ユーザー選択]フィールド
    • 関連部署:[組織選択]フィールド
    • 決裁者:[ユーザー選択]フィールド

    スクリーンショット:プロセス管理を設定するアプリのフォームに必要なフィールドを配置している

  3. 「承認ルート名」フィールドの設定画面で、承認ルートアプリから承認ルート名と作業者(承認者、関連部署、決裁者)を取得するように設定します。
    [絞り込みの初期設定]で、「所属部署」が[優先する組織]を含むように設定すると、自分の所属する組織の承認ルートをすぐに取得できます。
    スクリーンショット:[ルックアップの設定]画面でルックアップの設定項目が枠線で強調されている ルックアップフィールドの詳細は、次のページを参照してください。
    ルックアップ

  4. [プロセス管理]画面で、ステータスを設定します。
    設定するステータスは、次のとおりです。

    • 最初のステータス:申請前
    • 2番目以降のステータス:
      • 申請中
      • 承認済
      • 確認済
      • 決裁済
  5. 最初のプロセスを設定します。
    設定する最初のプロセスは、次のとおりです。

    • 作業者:作成者
    • アクション:申請する
    • 次のステータス:申請中
  6. 2番目以降のプロセスを設定します。

    • ステータスが「申請中」のプロセス
      • 作業者:承認者
      • アクション:承認する
      • 次のステータス:承認済
    • ステータスが「承認済」のプロセス
      • 作業者:関連部署
      • アクション:確認する
      • 次のステータス:確認済
    • ステータスが「確認済」のプロセス
      • 作業者:決裁者
      • アクション:決裁する
      • 次のステータス:決裁済
  7. フロー図を確認して、アプリを更新します。
    プロセス管理の設定イメージは、次のとおりです。
    スクリーンショット:[プロセス管理]画面の[1.有効化]と[2.ステータス]の設定例 スクリーンショット:[プロセス管理]画面の[3.プロセス]の設定例