承認者を自動入力する設定例
承認者など、プロセス管理の作業者が自動で入力されるように設定すると、レコード登録時の手間を省き、入力ミスを避けられます。
このページでは2つの設定例を紹介します。
例1:上司を作業者に設定する
ユーザー情報のカスタマイズ項目に上司を設定して、プロセス管理の「次の作業者」にアクションを実行したユーザーの上司を自動で割り当る方法です。
完成イメージ:
次の手順で、上司を作業者に設定します。
カスタマイズ項目に「上司」を追加する
この設定には、cybozu.cn共通管理権限が必要です。
-
kintoneの画面上部の歯車の形をした[設定]アイコンをクリックし、[cybozu.cn共通管理]をクリックします。
-
cybozu.cn共通管理で、[組織/ユーザー]をクリックします。
-
[組織とユーザーの設定]画面で、[プロフィール項目の設定]をクリックします。
-
[プロフィール項目の設定]画面で、[カスタマイズ項目の設定]の[追加]をクリックします。
-
[カスタマイズ項目の追加]画面で、任意の項目名を入力します。
ここでは項目名を「上司」とすることを例に説明します。項目タイプは、[ユーザー選択]を選択します。
-
[保存]をクリックします。
-
[組織とユーザーの設定]画面で、上司を設定したいユーザー名の左側にある、ユーザー情報を変更するアイコンをクリックします。
-
[ユーザー情報の変更]画面で、画面下にあるカスタマイズ項目の「上司」欄に、ユーザーを指定します。
1つのカスタマイズ項目に1人のユーザーのみ指定できます。複数人を指定したい場合は、カスタマイズ項目を複数作成して、それぞれに上司を設定してください。
-
[ユーザー情報を変更]をクリックします。
作業者に「上司」を追加する
-
上司を作業者に追加するkintoneアプリを開き、[プロセス管理]画面を開きます。
-
作業者に上司を追加したいステータスで、[作業者]右横の[組織やグループから選択]アイコンをクリックします。
-
[ユーザーを選択]ダイアログで[その他]をクリックし、「上司」を選択します。
複数の上司に申請したい場合は、プロセス管理の設定時にも複数人を追加してください。
-
[追加]をクリックします。
例2:複数の承認ルートを設定する
申請者の所属部署や申請内容によって、承認者の組み合わせが複数ある場合は、承認ルートを別アプリに登録します。
登録した承認ルートを[ルックアップ]で取得することで、所属部署や申請内容に応じた作業者が設定され、プロセス管理を進めることができます。
完成イメージ:
次の手順で、複数の承認ルートを設定します。
承認ルートアプリを作成する
-
承認ルートを登録するアプリを作成します。
アプリのフォームには、次のフィールドを配置します。- 承認ルート名:[文字列(1行)]フィールド
- 所属部署:[組織選択]フィールド
- 承認者:[ユーザー選択]フィールド
- 関連部署:[組織選択]フィールド
- 決裁者:[ユーザー選択]フィールド
-
承認ルートアプリに、レコードを追加します。
承認ルートを取得する
-
上司を作業者に追加するkintoneアプリを開きます。
-
フォームに次のフィールドを配置します。
- 承認ルート名:[ルックアップ]フィールド
- 承認者:[ユーザー選択]フィールド
- 関連部署:[組織選択]フィールド
- 決裁者:[ユーザー選択]フィールド
-
「承認ルート名」フィールドの設定画面で、承認ルートアプリから承認ルート名と作業者(承認者、関連部署、決裁者)を取得するように設定します。
[絞り込みの初期設定]で、「所属部署」が[優先する組織]を含むように設定すると、自分の所属する組織の承認ルートをすぐに取得できます。
ルックアップフィールドの詳細は、次のページを参照してください。
ルックアップ -
[プロセス管理]画面で、ステータスを設定します。
設定するステータスは、次のとおりです。- 最初のステータス:申請前
- 2番目以降のステータス:
- 申請中
- 承認済
- 確認済
- 決裁済
-
最初のプロセスを設定します。
設定する最初のプロセスは、次のとおりです。- 作業者:作成者
- アクション:申請する
- 次のステータス:申請中
-
2番目以降のプロセスを設定します。
- ステータスが「申請中」のプロセス
- 作業者:承認者
- アクション:承認する
- 次のステータス:承認済
- ステータスが「承認済」のプロセス
- 作業者:関連部署
- アクション:確認する
- 次のステータス:確認済
- ステータスが「確認済」のプロセス
- 作業者:決裁者
- アクション:決裁する
- 次のステータス:決裁済
- ステータスが「申請中」のプロセス
-
フロー図を確認して、アプリを更新します。
プロセス管理の設定イメージは、次のとおりです。